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日本画制作過程:真綿箔

  • 執筆者の写真: 加藤千奈
    加藤千奈
  • 2019年1月9日
  • 読了時間: 2分

最近の私の作品で多用しているのが、背景に施した雲状の箔なのですが、かなり我流の『真綿箔』という方法で貼ってます。『真綿箔』をインターネットで調べたのですが、言葉の説明が微妙に書いてあっただけでした。友人にやり方を聞いたのですが、その友人も上手くできないという事だったので、手探りでやってみることにしたのが始まり。


まずはこの雲状の箔を作るための道具を作らなくてはいけません。


木枠作りから始めます。当初はキャンバスの木枠を買ってきて使っていたのですが、強度もそれほどいらないので木材で買って、自分の好きなサイズで作るのが一番安く、使いやすかったです。


こんな感じにガンカッターで裏表繋げば、十分です。

次に真綿です。これも最初作った時は、古い真綿を使ってしまいました。古い真綿だと切れやすく、耐久性がありません。新しい真綿だと切れずに上手く貼れます。7.5gは少なく見えますが、これだけあれば結構な数の枠に貼れます。


真綿を枠に貼りました。


さっきの物とは別の枠ですが、何回か柿渋を塗っては乾かした物です。雲状というか蜘蛛の巣っぽくなったら完成。こんな感じの枠が5つほどあります。

使用していると、ちょこちょこ損傷していくので消耗品です。ここ3日ほどは古い真綿を取り除き新しい真綿を貼り直す作業をしていました。

実際に箔を貼るのもそのうちブログで。

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