愛知県美術館で3/16まで開催されているクレー展を観てきました。
クレー展って今まで意外に見たことないかも?と思いつつ、シーレ展もこの前見たのが初めてで、絵画界のアイドルのような画家の美術館での展示って人生で1回か2回あるかなのかと思いました。

クレーの生涯を5部ほどのセクションに分けて展示していました。解説を読んでいくと世界大戦を2度味わっていて画家友達が戦死したり、ヒトラー政権下の時は作品を処分されたり時代がクレーに悲しみを与えることがあるものの、クレーは音楽家でヴァイオリンを弾けたり詩人でもありと芸術を楽しめる人なのかと。バウハウスで一緒だったカンディンスキーとクレーの写真があり、浜辺のようなところで向き合って2人が手を取り合っていて、おじさん2人の陽気さが滲み出ていました。
年表を見ていると、ピアニストの奥様と結婚して子供ができて、食べていけないから奥さんがピアノ教師してクレーが子育てしたりと今の美大出身者に通じるものが。常に画家友達がいて、一緒に旅行したりと周りから好かれる人だったかなと作品も通しながら想像する展示でした。
また作品のサイズが小さめで、描きやすいサイズでいっぱい描くというスタンスのようでした。竹内栖鳳だとほぼ全ての作品が大きくて晩年もより大きく制作していたりと、こういうところは画家によっても変わってくる。
戦争の影響はあるものの、クレーの生活には憧れるものがありました。
댓글