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  • 執筆者の写真加藤千奈

12月



年の瀬と言われる季節となりました。私は別件での仕事をザーーーーと終え、日本画の制作に専念できる状態になりました。色々な事を一緒にできるタイプの人間ですが(色々な事が中途半端に進行するともいう)、キャパを超えると機能停止してしまうので、そんな時は早く終わりそうなものを一気に終わらせます。


「仕事は日付を跨いでまでしない。」が私のモットーでしたが、昨日は跨いでしまいました。私でも調子乗って夜遅くまで仕事をしたりできますが、結局次の日の作業効率が悪いのに気づき、朝起きてその日のうちに床に就くことにしています。昨日はやはりオーバーワークだったようで、首が痛くて効率が悪いです。


あとこの季節、溶いた絵の具が即座に固まってしまいます。膠を温めて、絵の具を溶いてるうちにも固くなって、塗る頃にはプルンとゼラチン状態になっていたりします。なんて効率の悪い画材なんだろう...。でも合理性で考えていくと、日本画って無くなってしまうんです。絵の具を作るところから始める時点で効率は悪いんです。でも、絵の具を乳鉢で擦ったり、接着剤の膠を湯煎したりする事で画材を通して、大きな自然を感じるのが魅力なんだと、私は思っています。



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