スケッチやイメージ画に小下図など行程を経て、本画にたどり着きますが、転写した後はただ必死な戦いが続きます。どうにか絵になることだけで取り組みます。人間必死になると、なかなか考えれないものです。なので本画に入る前にじっくり吟味し、何をすべきなのか考えるのが大事です。本画でのこ...

大下図までの制作の間、本紙の方も少し工程を挟んでいました。 墨とドーサ液による、本紙の裏への仕事をしていました。日本画では裏彩色と言われますが、今回は基本墨だったので無彩です。 ドーサ液という滲み止めの液を作り（膠＋お湯＋極少量の明礬）、本紙の裏から霧吹きします。わざと水玉...

イメージ図まで終わったので、小下図→大下図→日本画作品なのですが、F6サイズの画面だったので、そのまま大下図に。模造紙(かなりお安い紙)を、画面サイズに切って鉛筆で描いていきます。描き終わったらトレーシングペーパーを当て必要な線だけ拾います。...

スケッチ取材を終え、しばらく自分の中でモチーフを理解する時間が必要です。日本画の作品では写実的に描くわけではないので、ゆっくり時間をかけて自分の中に何が残るのかが重要です。モチーフの発酵期間とも言えるかもしれません。 作品制作のイメージ図を作る際に「あのモチーフにトライして...

日本画の制作にあたって、まずは絵のモチーフスケッチがないと始まりません。 自分の場合「こんな絵描きたいからスケッチに行こう！」という出発ではなく、 「なんだかこのモチーフが気になるから描いておこう。」とスケッチ取材をし、それが日本画の絵になったりならなかったりです。どちらに...